2022年2月2日にお送りする第2号。ささきる(@sasakill)が気になったニュースにコメントを添えて、1週間分まとめてお送りします。
今週のナイン・ストーリーズ
2022年1月26日〜2022年2月1日
前回はちょっと数が多かったと反省して、今回は9個しか選ばないことにしてみました。うまくいくようであれば、今後のフォーマットにしようと思います。
RPGの起源 - RPGとは何か|坂本雅之
1974年に発売されたD&Dより前にさかのぼり、それがどのように生まれたかを考証していく記事。また、今回初めて「ロールプレイングというプレイスタイルがD&D以前に誕生していたこと」を知りました。これは、ポッドキャストシーズン1「あなたの知らないロードス島戦記」の内容を上書きしなければならないかも……。デシブログ:入社後いきなり歴史調査をするとどうなるのか
コテンラジオがどのように制作されているか、新入社員のリサーチャー? データマン? の立場で書かれたブログ。大変なのかもしれませんが、これは魅力的な仕事ですね。うらやましい。岩波書店から『原本 遠野物語』が刊行
折口信夫が、柳田國男の『遠野物語』に3種類の原本が存在することを公表したのが1935年。それから87年の時を経て、ついに、ついに刊行されました。その背景、そして原本から得られる情報は、わずか数行で要約することなどできようはずがありません。近々なんらかの企画を立ててご紹介したいと思います。みんなの図書館さんかくが絶好調らしい
静岡県焼津市にあるみんなの図書館さんかく。一箱本棚オーナー制度や、それを成り立たせるコミュニティの運営がとてもうまくいっているそうです。なかでも、商店街エリアに2年で新規7軒が開業したのはすごい。施設のアウトプットが、街が目指すアウトカムに具体的に貢献しているのがすごい。
Web3やNFTの練習試合について
pajiさんの一連のツイートのなかから、練習試合の話をピックアップ。本質的特性や根幹となる思想を理解したうえで、「待つこと」や「時代にあわせること」の重要性を整理しています。それに深くうなずきました。
これについて友人と話し合ったときに出てきたのが坂本龍一の595 NFTsの話です。「あれは練習をせずに試合に臨んでいるという意味で練習試合ですらないのだ」という話をしました。2021年、編集部がハマったコンテンツを振り返る - Media × Tech
Media × Techのアンケートに答えました。昨年もっともハマったのがショパンコンクール。1か月以上もの間、YouTubeとSNSとブログを組み合わせて、さまざまなメディアのなかを泳いでコンテスタントの演奏とその楽屋裏を楽しみました。我が家ではオリンピックやワールドカップを超える位置づけのイベントです。期間中にメディアヌップをやっていたら、ほとんどすべてがショパコンの話になったと思います。それくらいハマりました。
優勝したBruce Liuの演奏を1stアルバムの曲順に並べたYouTubeのプレイリストを作りましたので、ここに公開します。Bruce Liu Chopin 2021著者は死に、読者は消費者となった:アマゾンは小説の書き方と読み方をいかに変えたのか - WIRED
流通形態がコンテンツに影響を与える、というお決まりの話からはじまって、KDPというシステム世界がクリエイターの創作世界を飲み込んだ話が展開されます。でもそれは、世界の一画にすぎないじゃないでしょうか。そこまでの影響力はないし、みんなもっと元気に小説を書いてるよ、と思うなどしました。SlowNewsアプリで良質なコンテンツにさらにアクセスしやすく、読みやすく
Webでも十分読みやすいけれど……と思ったのですがやはりアプリがあるのはいいですね。読みかけだったいくつもの作品にふれて続きを読みました。ちなみに私はノンフィクション作品の全文検索を便利につかっています。Bitfan Meetup #1 第一部「ファンコミュニケーションの海外トレンドとBitfanの今後の展望」〜「デジタルファンクラブ3.0」の時代における、ファンクラブのあるべき形とは〜
クリエイターエコノミーやNFTやWeb3という流行語がばんばん登場するのですが、過去にユーザーから「ファンに差をつけるな」とお叱りをうけたことから、「トレンドに流されるのではなくファン中心に考えよう」という学びを得た話に至ります。このリアリティから学ぶところがありました。
あとがき
日々ニュースを見て、コンテンツを消費して、思い浮かんだ感想を整理する。これを息を吸うようにできることに気づきました。もっと早くからやればよかったです。