Jan 11 • 28M

SIDE-B #009 カームネットを幻視する

夜の善福寺公園でソロ収録しました

 
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偏愛するコンテンツをメディアやビジネスの観点から紹介していくニュースレター&ポッドキャスト。Nupはアイヌ語で「丘原」の意味。どハマりした沼から這い出て、ちょっとだけ高くて平らなヌップからお届けします。
Episode details
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今年の抱負を述べる代わりに、私が幻視(ビジョン)している未来について語りました。


番組のキーワード

カームネット(Calmnet)

インターネットが偏在しデバイスがアンビエントと化した世界では、AIによる情報の生成と伝達、トークンによる取引が一般化する。同時に、都市機能の一部が限界地域に回帰し、風景は農村化し、コミュニティは盆地化していく。集中し加熱していたあらゆる物事が、次第に静けさを取り戻していく、そんな社会。

Token RPG(tRPG)

テーブルトークRPGならぬ、トークンRPG。これまでであれば、キャラクターシートのなかに記載されていたキャラクターの情報(各種パラメーターや、武器や道具やお金)を、トークン(ERC1155的なユーティリティトークンとNFTの組み合わせとして)として表現したものとして、佐々木が構想しているサービス。

六次商品(6DP)

いわゆる「六次産業」が作る側・売る側の言葉であるのに対して、「六次商品」というのは、使う側・買う側の言葉。一次産業、二次産業、三次産業のすべてを使える・変える状態のモノ&コト。これも佐々木が今年やってみたいプロジェクトです。

柳田國男『都市と農村』

柳田國男1929年の作品。先見の明がすごい。太字は佐々木によるものです。

村を昔のままでなくともすこしでも簡単な、いろいろの利害の錯雑せぬ地域としたいという希望は、もちろん同情してもよい希望である。事情が許すならばできるだけ永く、今の一番よく調った農村の程度に止めておきたい。しかしそうするためにはもっと都市を愛護し、単に労働の方面のみと言わず、文化の進みと歩調を合わせて、さらに何段かの健全なる利用をなし遂げねばならぬ。実現は程遠くとも理想は高く掲げておきたい。農村の生計に幸いに余裕の出来た場合、地方地方に愛する都市のあるということが、最もその余裕を味わうに適当なる機会を供するようにしたい。都市を我々の育成所、また修養所・研究所たらしめんとする希望、都市を新たなる文化の情報所、また案内所・相談所たあらしめんとする希望に対して、今よりも一層適切にその期待せらるる任務を果たすのみでなく、能うべくんばさらにこれを以って憂うる者の慰安所、また疲れたる者の休息所ともしてみたい。そうして農村をこれに対して、士気の剛強なる者のために、努力しかつ思索する場所としたいと思う。この分業さえ完全に行われるるならば、たとえ国土は人の子を以って満溢れるようになっても、なお日本を以って昔ながらの農業国ということができる。かつて微力を合せて花の都の築建てた者の後裔は、見よ今日においてもなお静かにその老畝を耕さんとする願いを抱いているのである。

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制作ノート

企画・出演・編集・ディレクション: ささきる
2023年1月9日収録